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SS対決

昨日、高校野球の広島県決勝がしまなみ球場(尾道市)でありました。

ここ数年で力をつけた新庄高校と瀬戸内高校です。

両校の監督は、これまでにも県内の有力校で監督経験があり、実績も残しています。

新庄の迫田守昭監督は、県立広島商→慶応大→三菱重工広島へと進み、広商、三菱で監督も務めています。如水館監督の弟です。三菱重工広島では監督も務め、都市対抗野球では優勝の経験もある実績を残しています。

瀬戸内の小川成海監督は、日体大から広島県の高校教員となって県立広島工で長年監督として実績を積み、高陽東へ移ってからもさらにその名を轟かせました。晩年は呉の昭和高へ移り定年を迎えました。その後請われて瀬戸内高で後原監督の後任として一昨年から監督に就いています。

どちらが勝っても久しぶりに全国レベルのチームだと思ってテレビ観戦しました。近年、広島県の高校野球のレベルが極端に落ちて寂しい思いをしていましたが、好投手を擁した両校は守備も鍛え上げられた素晴らしいチームでした。

結果は、延長15回を戦って0:0という広島県予選始まって以来の決勝再試合となりました。

13安打を打たれながらも19奪三振で15回を零封した田口投手。昨年の悔しさをバネに大きく成長しました。延長13回の無死満塁を遊撃手のファインプレーでホームを封殺すると連続三振で切り抜けました。球威もキレも度胸もコントロールも抜群の投球でしたね。

15回を1安打に抑えた瀬戸内の山岡投手も立派なピッチングでした。特に9回1死まではノーヒットでしたが延長に入っても最後までヒットを与えませんでした。こちらも球威、キレ、度胸満点のピッチングは目を見張るものがありましたね。

昨日の試合を見ていて両投手にに共通していると思ったのは今どきの子供らしいというか、私の時代には考えられないくらい「明るくニコニコと野球を楽しんでいるなぁ」という感じがしました。あの緊張感の中で笑えるって凄いことだと思います。

両チームの監督の顔はひきつっていましたから・・・

非情な決勝再試合は、明日午後1時から行われます。広島から球音が消えて寂しい限りですが、今後は県東部で高校野球が行われることがどんどん進みそうです。

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