motani.jp

MENU

抗 議?

昨日のお昼頃、中国・天安門の故毛沢東主席の肖像画前に4輪駆動車が突っ込み橋の欄干に衝突して炎上しました。

車内にいた3人とフィリピン人の女性1人と広東省の男性1人の観光客二人を合わせた5人が死亡し、38人が負傷しました。

天安門に通じる歩道は普段から観光客などで賑わい、警備員なども多くいることから被害者が増えたと見られています。

11月の第18期中央委員会第3回総会を前にした車両突入事件は、中国国内の深刻な状況を窺わせています。

改革派知識人や人権活動家、少数民族への引き締めを強化している中、習近平当局への反発が強まっているようです。

また、司法と地方政府の癒着が、不満のやり場を失くした庶民による事件が多発している原因となっていることも背景にあるようです。

この前の、薄燕来氏の判決なども影響しているのかもしれませんね。

中国国営の中国中央テレビは、7時のニュースで広範な視聴者がいるとされていますが、番組の中でこの車両衝突事件を一切報道しなかったそうです。

中国の所得格差を示すジニ係数(1に近いほど不平等)と呼ばれる数値は社会が不安定となる警戒ライン0.4を大幅に超える0.61(2010年)になっていると四川省成都の研究機関が発表しています。

この先、中国は統治に関してどうなるか先行きの見えない不安定な状況が続きそうです。

ページトップへページトップへ