昨日で12月定例会が終了しました。
今議会は、市長からの提出議案を淡々と審議して終わるはずでした。
ところが、12月12日の一般質問で藤田博之議員が行った内容は、市政全般に関わる問題ではないことを取り上げ議会が混乱しました。
結果的に、会期が1日延長されて終わったのですが、世の言う「冤罪」とはこの事かと痛切に感じる結果となりました。
事の発端は、藤田議員の発言で、「松井市長が自分のところへ来て、安佐市民病院移転に賛成してくれたら目に見える形で恩返しをする」、「松井市長の選挙の前に市議が金を配った」、「安佐市民病院の移転問題で市長に賛成した議員は、金をもらった」など根拠のない発言を本会議場という場で平然と言い放ったことです。加えて粗暴な態度と言葉使いは広島市議会の本会議録画中継を見ていただければよくわかると思います。
こうしたことに対し私たち広島市議会・自民党は、地方自治法、広島市議会会議規則などに抵触しているとして7人が連署して、この発言に対する懲罰動議を提出しました。
結果は、新聞報道の通りですが、許されるはずのない言動にお咎め無し、正常な議会の会議を求めた私たち7人は戒告という本末転倒な結果になりました。
全く、広島市議会の常識を疑う結果に、何のために仕事をしているのか分からなくなりました。
現在、市議会では、反市長派が多数を占め、市長派が少数という状況が続いています。
物事の本質を見ることなく、数の横暴で、こうした結論を出した市議会に明るい未来はないかもしれません。多数決ですべてが決まる議会制度の欠陥ともいえる状況です。
今後、市議会では常識とか品位というものは無視されるということにお墨付きを与えるということにとなりました。何を言ってもいい、何をしてもいい、こんなバカなことが平然と行われている今の市議会に市民は何を託せばいいのでしょうか。
健全な政策論議で市民生活を豊かにし、安心して暮らせる広島市をつくることが常に我々議員に求められているはずなのに。