ギリシャの財政破たんが危惧される中、中国・上海株式市場が今日一日で5,9%も下がり、この3週間で32%も下落しました。
不動産市場が崩壊し、行き場の無くなった資金が株式市場に流れ込んだだけで実態の無い株価高騰が急速に萎み始めたとの見方が有力です。
この影響を受けた東京株式市場も今日は約600円の大幅値下げとなり、3週間ぶりに20,000円台を割り込みました。
元々はらぼて株式と揶揄されることもあった中国株式ですが、バブルがはじけてきたとの観測があり、日本での爆買いで一定の恩恵を受けていた秋葉原などで今後影響が出るかもしれませんね。
ギリシャが、もしユーロ圏を離脱し独自通貨発行で独自再建の道を選べば債権国は大きな金融ショックを受け大変な混乱を招きます。その上、中国バブルが真に弾けてその実態が株式に反映されれば、金融、経済が世界中に影響を受けることになり、日本も無傷では済まなくなります。
EUのこれ以上の譲歩や再建策が示される確率は低いとの観測ですが、この場合、次々と迫る支払期限に対し、本当の債務不履行がはっせいすることから対応は不透明です。ギリシャも緊縮財政策受け入れに否定的な答えを出した国民投票の結果があり、難しい局面を迎えます。
こんなことがないように願いたいところですが、日本にとって、すべては他力本願でどうすることもできないところに悩ましさが存在します。
一時的な現象であることを切に切に祈るばかりです。