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初優勝

新庄高校が、創部以来初めての夏甲子園の切符を手にしました。

決勝戦は市呉高との試合で、どちらが勝っても夏の甲子園出場は初めてとなる好カードでした。

迫田守昭監督は、私の時代に広島商業監督だった迫田穆成監督(如水館)の弟さんです。

市呉高は、かつて尾道商業や長年にわたって指揮をとった中村信彦監督でここ数年力をつけてきていました。

惜しくも敗れましたが広島県高校野球界の勢力図に今後加わって来ることは間違いないでしょう。

しかし、新庄高校は見事な戦いぶりで優勝しました。

緊迫した試合の雰囲気がありましたが、初回の速攻は足攻と言っていいでしょう。
2死1、3塁で相手の意表をついたダブルスチールでの先制は、さすがでした。

同点に追いつかれた4回には、相手投手の牽制癖を見抜き、2盗塁を絡めて2点を加え、互いに引き締まった内容の決勝戦でした。

こういう試合は、僕の年代にはたまらない野球です。

打つだけではなく足を絡めバントを使って少ないヒットで得点し相手を揺さぶって勝つ野球は醍醐味です。

久々に広商らしい野球を見せてもらい内心喜んでいるところです。

我が母校は、商業高校ながら進学校化して野球どころではありません。

高校野球も打つ、投げるだけの大味な時代になって久しいですが、時代とは逆行しても自分たちのスタイルを貫く野球、ファンを唸らせる渋い野球を見せてほしいと思います。

甲子園をとても楽しみにしています。

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