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国会は参院で29日に新年度予算の採決に入る調整に入った模様です。25日、28日の集中審議を行い29日の締めくくり質疑を経て、その後の本会議で成立する予定です。
夏の参院選挙と合わせ衆院解散総選挙が次第に観測拡大してきました。
当初は増税前にと言う目論見もあったのかと思いましたが、その点では年初より一段と円高が進んで大企業にとって経済状態の見通しが良いとは言えない不透明感が漂っていることを考慮すれば、逆に来年4月には何があっても再増税で消費税は10%に上げるという法律通りに出来ないことを問う衆院解散になる可能性が高くなってきました。
昨日はベアの集中回答日でしたが昨年とは少し様子が変わってきています。ベアが0という民主党政権時と比較すれば前年比減と言っても比べ物にならないですが円高で息を吹き返した日本企業は少し慎重な姿勢に転じているような気がします。
また、内需を拡大するための日銀マイナス金利についても様子見といった感じで増税を後押しする環境は今のところ整っていないようです。
5月の先進国首脳会議(G7)を控え、政府は国際金融経済分析会合を開きノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・スティグリッツ氏(コロンビア大学教授)を講師に招いて安倍首相は黒田日銀総裁らとともに経済分野で意見交換しました。
同氏は、「世界経済は難局にあり、2016年より脆弱になる。」と述べて来年4月の消費税10%の再増税を見送るよう提言したようです。
考えてみれば再増税延期で反対する国民や議員はいませんよね。屁理屈を付けて野党の批判はあっても。
来週の22日には同じくノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン氏(ハーバード大学名誉教授)を招いて会合を行う予定だそうです。