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主要国首脳会議(G7)の先陣を切って各国外相と欧州連合外相が被爆地広島を訪れ10日から11日まで討議しました。
初日の10日は、南区のグランドプリンスホテルで歓迎レセプションを行い、外相会合の意義と感慨ムード高揚に努めました。
昨日は世界遺産・宮島で夕食し、今日は平和公園を訪れて原爆資料館を見学した後、慰霊碑へ献花し予定を終えるはずした。
しかし、ちょっとだけサプライズが起きました。なんとケリー国務長官から原爆ドームへの視察を提案されたのです。
喧嘩が終わった後、ケリー国務長官が岸田外相と何やら前方を指さしながら話しているところがテレビに映し出されましたが、ひょっとしたらその時に国務長官から提案されたのかもしれませんね。
岸田外相、ちょっと試されましたね。予定に無いことで時間の問題もさることながら警備体制は予想していなかったことですから、さぞかし慌てたことでしょう。
でも史上初めて、核保有国の米、英、仏の外相が被爆地広島を訪れた意義は大きく、5月のオバマ大統領の来広につなげたいところです。
この事実は、これからの長い広島の歴史上、脈々と伝えられることになり、同時に消えることのない成果として世界中に発信されることになります。
それは、「核なき世界」を目指す歴史的会合であったことの重要性を強調することにもなりました。
核兵器廃絶、核なき世界、核軍縮やテロ対策、北朝鮮問題、南シナ海問題、難民問題を主要課題として討議した後、議長国を代表して岸田外相が「広島宣言」を発表しました。
多くの関係者の努力により実現した外相会合は広島に大きな財産と足跡を残しました。