アテネオリンピックの柔道最終日、やってくれました。
男子では100kg超級で鈴木桂治がプレッシャーをもろともせず順調に決勝へ進んで、開始1分17秒トメノフ(ロシア)を小外刈りで倒し優勝した。
柔道について私は素人だが国内予選の時からなぜかこの鈴木桂治という男に惹かれ、魅力を感じている。何だかわからないが雰囲気を感じるのだ。国内予選では井上康生選手に負けて100kg超級に回ったが大舞台でその強靭な精神力と得意の足技を駆使し、前日100kgで敗退した暗雲をふっ飛ばした。
女子では塚田真希がこれまた78kg超級を初出場で制した。素晴らしい。
彼女もまた辛い経験を生かし、五輪で頂点に立った。決勝の相手は強豪のベルトラン(キューバ)だったが、1分過ぎ倒されて押さえ込まれそうになって頭が真っ白になったというが、そこから逃げて難しい体勢から逆に後ろけさ固めを決めて金メダルをもぎ取った。
これで最重量級で男子、女子とも頂点に立った。この二人の活躍は日本柔道界にとって何をもたらしたか。柔道は今大会、14階級のうち金8、銀2という好成績に終わった。欲を言えばキリが無いけど決勝で負けた二人が勝って井上康生選手も勝っていたら11階級を制していたことになる。最早それも夢ではなく今後は全階級制覇を実現するため頑張ってほしい。
柔道競技は個人戦だが多くの指導者やスタッフが力を合わせた結果がこういう成績をもたらしたのであり、大きな大会で勝つにはこれが充実していないと勝てない。
こうしたことが内実、団体戦だといわれる所以である。
お家芸の柔道日本にとってこんなに充実した大会は東京五輪以来かも知れない。
いや、それ以上だったかも・・・
それはやはり、最重量級で男子、女子が同一大会同時に金を獲得したことが大きい。それに優勢勝ちではなくて一本勝ちで決めているところがいい。
おめでとう柔道日本!! ありがとう柔道日本!!