今春行われた全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を広島県教育委員会が発表しました。
県内23市町の小学校487校・24,481人、中学校242校・22,008人が対象でした。
小学校は6年生が、国語A、Bと算数A、B及び理科を、中学生は3年生が国語A、B、数学A、Bと理科をそれぞれ受けました。
その結果、市町別の平均正答率で広島市は、小学校6年の全4科目で全国平均を上回ったものの広島県平均ではすべて下回り、中学校3年でも全国平均は上回ったものの全4科目で県平均をすべて下回るという最悪の結果となりました。
今回の結果で広島市は小学生6年、中学3年のすべての科目で県内ワースト7校以内に分布しており、深刻な教育水準にあることは解消できていません。
特に、小学6年の国語Bは安芸高田市、算数Aは安芸太田町に次ぐワースト2位、国語Aでもワースト4位、中学3年では国語A、Bともにワースト3位となっており、小中学校を通して国語が最低レベルにあり、読解力や表現力に乏しい結果が顕著となっています。
今回の調査では、広島市の学童、生徒数が他の市町に比べて多いということで平均正答率が下がるというリスクはあるものの、全体として教育水準の底上げが必要ということは変わっていないのではないでしょうか。
したがって、今のままの指導方法では、この領域を脱出できないことは明らかです。学習指導要領の順守は当然のことですが、指導方法の抜本的な変更が急務だと思います。
教育県広島、指導力を発揮する人は誰ですか?
広島大学が移転したら、もう駄目ですか?