通常国会は会期の延長をせず昨日閉会し、事実上の選挙戦に入りました。
政府は、直ちに7月4日公示、21日投開票というスケジュールで参院選の日程を確定させるため閣議決定を行いました。
最終日の本会議では、野党3党が提出した首相問責決議案が賛成多数で可決されました。
電気事業法改正案、生活保護法改正案、生活困窮者自立支援法改正案、海賊対策特別措置法改正案など重要法案4本が審議未了、採決されることなく廃案となりました。
問責決議案が可決された安倍首相は、「これこそ正にネジレの象徴だ」と述べ、参院選に懸ける思いを強調しました。
今こんなところで問責を可決したところで何の意味があるのでしょうか。
法案成立が大事なことは誰の目から見ても明白ですが、こんな国会対応をしていれば野党に向けられる非難のそしりは免れられないでしょう。
きっと、憲政の神様、尾崎行雄は、「国よりは党を重んじ、党よりも身を重んじる人の群れかな」と嘆き悲しんでいるのではないでしょうか。