市民の間では行く先々で不正経理問題について「こんな有耶無耶は許せない!」とか「何でこうなるん?」といったご意見をたくさんいただきました。
失望というより怒りがあらわになっている人が多いのが実感です。
これまで市長と議長の権力者が癒着した政権運営、議会運営が行われてきましたが今春から様子が少し変わってきました。
それは議会内の勢力図が拮抗している状況でその真ん中に公明党(8人)がいてキャスティングボードを握った行動が議決に大きな影響を与えてきました。ところが3月の五輪招致検討費の否決から一転、再議による可決や旧市民球場条例の廃止など議長寄り、市長寄りの対応が目につくようになりました。
11月に行われたノーベル平和賞受賞者による平和サミットでは池田大作名誉会長のスピーチが実現したことや平成27年(2015年)の被爆70周年記念事業へ向けての対応で完全に舵を切ったと言えそうです。
世間向けのパフォーマンスやアピールを第一義とする公明党ですが、最早、平和問題に関して党の意向が優先し、何でもOKという盲目的追随に終止するようになりました。
不正経理問題に関連する議案は総務委員会で市長支持派の4人が賛成しましたが賛成少数で否決となりました。この委員会では公明党議員が委員長を務めるため賛否の意思表示をしませんでした。ところが翌日の本会議では先に述べたようなことを背景として賛成に回りあっさり可決となったのでした。これまでならクリーンな党をアピールするはずでしたが全くダーティなイメージに覆われました。
権力者の横暴と数の横暴が乱れ狂っている広島市政と市議会に将来の希望はあるのか市民の怒りと不信はかなり高まっています。