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生身霊

お盆がやってきました。

古来よりお盆にはご先祖様をお迎えし、現世を生きる我々と共に過ごし、供養し感謝と敬意を表すしきたりです。同時に年長者を敬いそのつながりを実感する日でもあります。

僕が子供の頃のお盆は単に墓参りするだけではなく親戚中が本家に集まって健在を確認しあうという風習がありました。同時に親戚だという血のつながりを実感するときでもあったように思います。(子供心の本心は親戚の人達がくれるお小遣いが楽しみでした ヘヘヘッ)

当時は健在な両親や親戚の下にみんなが集まってご馳走を食べたり、お土産の交換をしたりしていました。こういうのを「生身魂」(いきみたま)と呼ぶそうですが、年長者を囲んでそういう呼び名がある慣わしとは知りませんでした。僕はお盆とかお正月は当たり前のように親戚が集まるものだという風に思っていましたから・・・

最近ではこうした親戚付き合いも薄れているのかなぁと思います。先日の矢のおりづる園での衝撃的な話もそうですが、高齢者の行方不明者が相次いでいるなかで兄弟や親ともう何年も会っていないという人がたくさんいますもんね。

肉親と言えども人間関係の複雑さがあったり、お金や損得勘定が優先する時代の影がこんな形で表れているのかなぁ。

ちょっと寂しいなぁ。

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