菅首相が消費税10%に言及しました。このあたりから情勢に変化が見られます。
鳩山政権下ではマニフェストを声高に叫んで政権を奪取しましたが、子ども手当、高速道路無料化、暫定税率廃止などことごとく国民との約束を反故にし、挙句の果てには普天間問題の行き詰まりでさっさと自爆退陣しました。
政権交代で変わったことは国債乱発(今年度44兆3千億円)で将来世代に対する借金が増加したことと対米関係が最悪になったことです。財政規律を無視したバラマキ政策をするような稚拙さでは財政再建、政権維持など夢のまた夢です。
米軍再編問題ではグアム移転費の追加請求をされていることが今朝の新聞報道で明らかになりました。普天間問題のツケは大きくなり、迷走で要らない金を要求されることになっています。普天間問題を巡る対米外交の失敗はこうした形で現れているのですが、これこそ税金の無駄遣いと言うんじゃないでしょうか。
鳩山政権の忍者的ドロン退陣のあとはこれまたいつの間にか総理大臣になり、菅政権が誕生しました。衆参の予算委員会も開かずにさっさと国会を閉じて白紙委任状をくれと言わんばかりの選挙戦に突入しました。
消費税は10%に上げると言いながら「低所得者には全額還付する方法もある」などと訳の分からないことを言っています。しかも低所得者の定義があいまいで200万とか250万とか300万、400万。口を開くたびに数字が変わっています。一体何を言っているんだと言う気がします。
税制のあり方と低所得者に対する収入、雇用の問題は別だと思いますが・・・
「消費税は上げるが収入の低い人には全額還付します」なんて野党時代の撒き餌作戦と同じ事を言っています。一国の総理となった人がこんな発言をしているようじゃ政権政党として責任政党としては未熟としか言いようがありません。抜けきらない受け狙いの野党的体質を露呈していますよね。
それでも民主党に期待するんですかね国民は。