民主、社民、国民新の連立政権に向けた政策協議が本格的に始まっています。
合意した政策が一部発表されていますが、外交政策、防衛・安保政策、環境政策など世界と連携、強調していかなければ実現できないこれらの重要政策はまだ煮詰まっていません。まだ、敢えて協議していないというのが正しいのかもしれません。
また、人事についても早急に取り組むべきという幹部に対して、小沢氏は時期尚早として一蹴した経緯があり、代表と代表代行の2重権力構造になることは間違いなさそうです。
小沢グループは今回の選挙で約70人の新人を当選させており、120人の大所帯に膨らんでいます。民主党大躍進の立役者でもあり発言力、影響力はこれまで以上に増大するものと考えられます。
そうなると実質的に2代表制で代表取締役社長は鳩山由紀夫氏ですが、もう一方では代表取締役会長に小沢一郎氏が就任するということになります。
場合によっては副社長を据え、長老(藤井氏は財務大臣が濃厚)は顧問か相談役に就任。専務(幹事長)、常務(総務会長、政調会長)、衆参会長が筆頭の取締役といったところでしょうか。17閣僚(これまでは)のうち15人は民主党プロパーの取締役、2人は社民、国民新からの社外取締役という布陣になると予想されます。
いずれにしても社長以下、役員を決める取締役会を取り仕切るのは会長である小沢一郎ということに間違いはなさそうで陰に隠れた最高権力者ということになります。 大まかにはこうした陣立てが予想されますが、 120人の大所帯を率いる小沢一郎氏は自民党で当選した衆院議員の数とほぼ同数の巨大グループを率いて何処へ行こうとしているのでしょうか。問題が起きたり、気に入らない方向に党が進むようであればすぐに壊します。
行き着く先の本心は政界再編でその時こそ自分が総理になる時という青写真を描いていても不思議ではないと思います。これこそが彼の政治家としての集大成であり、自民党に変わる新たな保守政権の登場ということが目標ではないでしょうか。ひょっとしたらそういう時代の幕が開く日は近いのかもしれませんね。