タイで暴動が発生し首都バンコクに非常事態宣言が出されました。
ASEAN首脳会議は突然中止され、タイは国際的信用を失墜させました。
これはアシピット首相率いる現政権の転覆を狙ったタクシン前首相派の暴動です。警察が出動し制圧を図ろうとしましたが、収まらず軍が出動して発砲騒ぎにまで発展しています。
テレビではデモ隊と言っていますが、火炎瓶を投げたり建物を壊して進入するなどデモと言うにはチョッと度を越しているのではないでしょうか?
市民のうち、タクシン前首相派は赤色のシャツ、現政権のアシピット派は黄色のシャツを着て行動しており、タクシン派は貧困層、アシピット派は比較的富裕層の人たちと見られています。
外務省はタイへの渡航者にこれら赤とか黄色のシャツを着ないよう呼びかけていますが、ピンクとか水色といった中間色はどちらにも属さない思想とみなされ、双方から危害を加えられる可能性があることから注意を呼びかけているそうです。
昨年秋は空港を黄色のシャツ、アシピット派が占拠しましたが、今度は赤色のタクシン派が国際会議を中止に追い込みました。
両者は忠誠を誓っていますがいつまで経っても政治、治安の安定しないタイの統治能力にプミポン国王も頭の痛いことですね。