米国の金融安定化法案の修正案が下院で可決されてもニューヨークをはじめとする世界の株価暴落に歯止めはかかりませんでしたが、やっとここへ来て一段落、落ち着きを取り戻しそうな気配です。
昨日のヨーロッパ、米国、アジア、オセアニアでは株価が軒並み急反発しました。特に下げ幅が大きかった米国では前日比11%上昇、英国でも10%など、アジアなど多くの市場でも5~6%上昇しています。日本は連休の明けた今日、前場で週末比1,079円53銭上昇し日経平均で9,355円まで戻しました。
これらは緊急のG7の財務大臣、中央銀行総裁会議が先日行われ、公的資金の投入など基本政策を決めたことと同時にG20までに拡大した協調路線が評価され市場に安心感を与えたのでしょう。
しかしこれで絶対大丈夫と言うわけではなく、金融機関の当面の大型倒産が回避されたと言うだけで日本を含む中小の企業や金融機関に今回の暴落がどのような影響を与えているかはまだ水面下にあると思います。
今年の暮れ、来年の3月決算がどのようになるかなど経済情勢を注意深く観察する必要がありそうです。