これは面白いものが出来ました。
健康な状態で抜いた人の歯(親知らずなど)と細胞を壊さず瞬間冷凍して保存し、同じ患者に移植することができる技術を広島大学と学内ベンチャー企業のスリーブラケッツ社が共同で開発しました。
こうした技術は虫歯や事故で失った歯の復旧に役立つばかりでなく、インプラントに比べて自然な噛みごこちや拒絶反応も少なく抜けにくいことなどで大きなメリットがあるようです。日本では既に広大の技術指導を受けた28都道府県146医療機関で抜歯と移植が行えるようになっているそうです。
今後は広大歯学部と研究・交流協定を結ぶ台北医学大口腔医学院へ技術移転契約し今秋から本格的に事業をスタートさせる予定だそうです。
自分の歯を残しておいて後々不測の事態に備える、言わば「歯の銀行」なんて考えもしなかったことですが、これは高齢化社会にも役立つことなのかもしれませんね。
抜けた歯は天井裏のネズミにやるものだと思っていましたが、そうではない時代がやってきたようです。