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現球場跡地問題

新球場建設に伴う跡地活用策の問題が混沌としています。

選考委員会で2案にまで絞られた跡地活用策は最優秀案の決定に至りませんでした。ここで先日の決算特別委員会・総括質疑の席上、秋葉市長は「球場跡地の整備に当たっての大前提は広島市に財政的な余裕がないということだ」と延べ、「市はお金がないので自分の会社、或いはそのグループでお金を出して整備してくれる皆さんを公募したのだ」と発言しました。

これでは大前提がすっかり擦り替わっているではありませんか。

新球場の建設は本来、経済界の意向としては現地立替えでしたが、貨物ヤード跡地を半ば強引に決めた広島市に対して市長がそこまで言うなら協力しようと考えた経済界は現在地の跡地活用問題で賑わいや回遊性などによりこれまでの経済的な効果や賑わいを損なわない水準に配慮し、「中心部が地盤沈下を起こすことがないように」ということが大前提で貨物ヤード跡地の新球場建設を協力しようということだったと思います。これに対して秋葉市長は「150万人の集客施設を造る」と言ったのではなかったでしょうか。

ところが新球場建設の「建設協力金は寄付をしろ」、「現球場跡地の活用策では市はお金がないから自分たちが考えてお金を出せる人がやるための公募をしたんだ」と言います。これでは信頼関係というには程遠い裏切り行為ではないでしょうか。また、絞られた2案のような公園や折鶴祈念館では中心部商店街振興組合連合会が期待しているものとは大きくかけ離れているため市長に対して要望書を提出していますが、率直に言って「そのようなものを造るために新球場の建設と移転に賛成してきたわけではないし、ましてや寄付をするなんて・・・」というのが地元商店街の皆さんの気持ちだと思います。

いずれにしてもこの2つのプロジェクトは矢白兵衛のようなものでどちらか一つがうまくいかなければ広島市の都市計画上失敗する事業です。
そうなった場合、移転は失敗だったと言うことになりますが、一体誰がそのとき責任を取るのでしょうか。大変なことになりそうですねこれは・・・

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