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広島地下街開発㈱

今年度の中間決算で減損会計の適用により約64億円の債務超過に陥った広島地下街開発㈱の中村良三社長ほか川上、吉川両常務を建設委員会が協議会として招き、現状と今後の経営改善策について聞きました。

全体として社長以下の経営陣は現状の厳しさに対する認識と再建にかける意欲が薄いと感じました。今をなんとか逃れたいという感じがありありと表れていました。

地下街「シャレオ」の運営コンセプト、経営方針、利便性の向上、経費削減などは抽象的な言葉ばかりでなんら具体性や希望を見出せる答弁を聴くことができませんでした。

広島の活性化、賑わい創出、魅力あるシャレオの創造はこの程度のことでは達成できないと感じました。

経営当事者者としての責任を先ず明確にし、市民の血税を無駄にすることなく邁進しなければならないが、会社経営というものを第3セクター方式でうまくいくはずないし、成功した例は殆どない。広島市はこういう経営から早晩手を引き民間活力で再建するのが望ましい。そうすることで側面から行政が規制緩和等の支援をすることが本業である。その姿に立ち戻って再建しよう。できれば民間デベロッパーにお願いしたいがその価値があるかどうか。少なくとも広島市主導ではますます泥沼にはまり込んでしまう。このままでの再建・改善スキームはあまりにも危険であると同時に無責任であります。

60年間で民間からの借り入れ資金を返済するよう繰り延べるなど馬鹿げている。現代の失敗やツケを将来世代に先送りすることは責任放棄と同じ事。

10年以内の単年度収支黒字を目指すというがどこにもその担保や保証はない。
おまけに耐用年数60年で計算した返済計画で理論上、借入金の返済が終ることになっているが平成71年のその時になっても累積赤字は192億円であり解消できないことになっている。

このようにリスクの大きい無責任な計画に広島市が最高173億円の損失補償の責任を負うことなど到底市民の理解は得られないと思う。

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