昨日午後3時ごろ、広島市安芸区矢野西4丁目で小学校1年生木下あいりちゃん(7)が段ボール箱に詰められているのを通行人が発見、110番し病院に運ばれたが午後4時過ぎ死亡が確認された。
昨日は来年の新入生の健康診断が行われるため午前中で授業を終え、午後0時半ごろ下校した。
学校を出てからは普通どうりの通学路をほかの生徒と相前後しながら帰っていたが600m地点の二股道を普通は右を通るのにこの日に限って左の道を進んだことが確認されており、この道の奥で段ボール箱が発見された。また、通学路とはまったく関係のないJR矢野駅近くでランドセルが発見されている。
現在、片方の靴下がないため警察による懸命の捜索が続いており、死因については司法解剖をして特定することになっている。
木下さん一家は今年8月、自衛官である父親の建一さん(38)の転勤に伴って千葉県から転居してきたばかりだった。
白昼の真昼間にこんな痛ましい事件が起きてしまった。
誠に残念でならない。ご両親の気持ちを考えると何と言っていいのやら言葉さえ見つからない。
「安全・安心」という言葉だけが叫ばれる中で起きた虚しく、悲しい事件だ。掛け声だけが独り歩きして未然に防ぐことのできなかった尊い命はもう帰らない。
「安全・安心」は生きていく上で絶対必要なことだが、今の時代これを追求すればするほど、人が人を信じられなくなる社会が作られていく。私たちは完全に何かを失っている。それを取り戻すために何を考え、何を努力しなければならないのか痛切に考えさせられる。 合掌