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第3次小泉改造内閣スタート

10月31日、新たな顔ぶれで改造内閣が発表され、小泉構造改革」の総仕上げ1年のスタートを切った。

内閣の要である官房長官に安倍晋三氏(51)が起用され、小泉内閣の中で育てようとの気持ちが感じられるし期待の大きさが表れている。
また、ビッグ4と言われる麻生太郎氏(65)は外務大臣、谷垣禎一氏(60)は財務大臣留任となり信頼の厚さが窺がえる。

衆議院解散を断念するよう迫り小泉総理と一定の距離を置く福田康夫氏(69)は入閣しなかった。靖国参拝問題もあり、親中派の同氏は敬遠された気配を感じる。

初入閣組は7人で当選したばかりの猪口邦子氏(53)がこれまで官房長官が兼務していた少子化・男女共同参画担当大臣に抜擢された。同氏は上智大教授の時から政府諮問機関委員や国連軍縮大使を務めるなど手腕を高く評価されていた。

官邸で閣僚が記念撮影するとき小泉総理大臣の両脇には小池百合子環境大臣と猪口邦子特命大臣が配され、重用されていることが感じられる。ただし閣議の時はやはり麻生太郎氏と谷垣禎一氏が両脇を固めている。

また、官房長官を務めた細田博之氏を国会対策委員長に起用し、調整能力を高く評価している。党3役には国対委員長だった中川秀直氏を政調会長に、久間章生総務会長、武部 謹幹事長のふたりを留任させ足元をガッチリと固めた。

いずれにしても磐石な体制でスタートを切った改造内閣、小泉首相は自らこの内閣を「改革続行内閣」と名付け意気軒昂だ。

外交、内政ともに懸案事項山積であるが改革と実行を目指して船は再び出港した。

今回の人事では旧堀内派からの入閣はなく憲政史上異例の結果となったが郵政民営化で反対票を投じた堀内光雄前会長と退席した古賀誠元幹事長の影響は大きい。その他高村派、山崎派も入閣者はいなかった。

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