今年の通常国会は年金改革国会とも言われ、「道路公団民営化」と並んで重要案件のひとつであった「年金問題」が議論される中、意外なひとつの結末が待っていた。
6人の閣僚が国民年金未納と発表されてからもなんとか小泉首相を支えようと懸命の努力を払ってきたが自らに未納があることが解り、今回の辞任につながった。
共済年金、厚生年金、国民年金、議員年金などその制度間の繋がりや関係、その手続きがあまりにも複雑で解りにくいという問題が露呈したと言える。
今回、国会議員による未納問題は「議員年金に加入しているからそれでいい」という「これで間違っていない」という認識がもたらしたものであるが実際は他の3年金とはまったく別のもので連動性はない。この勘違いが現実のものとなり、今回の騒ぎに発展している。
したがってこのような勘違いをしている国会議員は与野党を問わず、他にもたくさんいると思う。だから仕方がないじゃないかと言っているのではなくてこれが年金改革の大きな道筋になるし、そうしなければいけない(年金一元化)と思うのであって勘違いをしないでほしい。
しかしながら天下・国家・国民の安寧について考え、発言し、行動している政治家にこのような形で責任を取らせていたら首はいくらあっても足らない。
私は小泉・福田というコンビは稀に見るナイスパートナーであったと思っている。小泉さんにしてみれば余人を以って代え難い人であったに違いない。 またひとり優秀な人材が表舞台から消えたが再起を期してほしい。
将来、他の大臣(本人は外務大臣を狙っている)になるよりは官房長官という職が、一番この人に似合っているように思うのだが・・・
歴代第1位 通算1,289日の在任期間、 大変お疲れ様でした。