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合掌

一昨日、大下宣義先生の訃報が入り、悲しみに暮れています。
昨日が通夜、今日が告別式でした。
平成11年(1999年)の4月に初めての挑戦で選挙に当選しました。
その直後の6月29日夕刻。
 
当日、僕は先輩議員とともに食事をしていました。
前日からの雨は降り止むことなく一層激しい雨を降らせ、内心「どうなるんじゃろう?」と心配しながら食事が始まりました。
すると、六時半のニュースで佐伯区河内地区で土砂崩れ、八幡川氾濫、死者3名と報道されました。
これはただ事じゃないと食事を中止して、すぐに佐伯区役所に向かいました。
区役所の中はごった返し、職員の皆さんが動き回っていました。
先日当選したばかりの僕のことを知る人がいるはずもなく、どうしたものかと考えたあげく「今僕にできることは、邪魔をしないことだと思い、これは差し入れしかない」と決めてコンビニに行き(廿日市まで行かなければ近くの店は全部売り切れでした)、むすびやパン、バナナ、水などできるだけのものを山ほど買って区役所に戻り、土木と総務に分けて誰か分からない人に預けました。
いわゆる、これが佐伯区を襲った6.29災害でした。
その後、数日経って右も左も分からない僕を自宅に訪ねて来られ、「河内を頼む」と言われ20~30分お話をしたのが始まりでした。
あれから19年、いつも心優しく指導していただいたことは忘れられません。
早くに父を亡くした僕にとっては生まれ年も一緒で父親のような存在でした。
2週間ほど前、お見舞いに行ったときが最後になりましたが、その時に見た目の輝きは忘れられません。
悲しみを超えていくことが今の僕にできる唯一の事だと自覚します。
安らかなご冥福をお祈りします。

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